特集 CURRENT TOPICS 食道がん研究の最前線
4 食道扁平上皮がんの診断,治療に資する病理学的研究の必要性
藤井 誠志
1
1国立がん研究センター先端医療開発センター臨床腫瘍病理分野 ユニット長
pp.32-36
発行日 2019年7月20日
Published Date 2019/7/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0039.15.01_0032-0036
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食道がんは組織型が欧米に多い腺がんとわが国を含むアジアに多い扁平上皮がんに二分され,一定のpopulationに寄与するdriver geneがないために,臨床試験の計画,新規薬剤開発が困難である側面をもつ。わが国に多い食道扁平上皮がんは世界的にみれば決して頻度の高くないがん種の1つであるからこそ,わが国において,診断,治療に資する病理学的研究を推進していく必要がある。
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