DEBATE ON GI THERAPY ディベート
SSBE 「基本的には放置してよい」とする立場から/「適切に診断・治療すべきだ」とする立場から
大島 忠之
1
,
郷田 憲一
2
,
三輪 洋人
3
1兵庫医科大学内科学消化管科講師
2東京慈恵会医科大学内視鏡科講師
3兵庫医科大学消化器内科学 主任教授
pp.63-70
発行日 2016年1月15日
Published Date 2016/1/15
DOI https://doi.org/10.34449/J0039.11.02_0063-0070
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「SSBEの定義とバレット食道の頻度」三輪:食道は通常,重層扁平上皮で被われています。この食道扁平上皮の下端部が胃粘膜からの連続した円柱上皮に置換された病態をバレット食道といいますが,今回は,その中でもshort segment Barrett's esophagus(SSBE)に関して,これを適切に診断・治療すべきかどうかについてディベートを行いたいと思います。郷田先生には「適切に診断・治療すべきだ」とする立場,大島先生には「基本的には放置してよい」とする立場にあえて立っていただき論点を整理したいと思います。まず郷田先生に,SSBEの定義についてご説明いただきます。本企画は,問題点をより明確にすることを目的としているため,ここでの論者による議論は,あえて一方の見地に立った場合のものであり,必ずしも論者自身の確定した意見ではありません。
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