特集 女性医学からみた脂質代謝異常
脂質異常症の疫学および心血管疾患リスク因子
小川 真里子
1
,
橋本 志歩
2
,
髙松 潔
3
1東京歯科大学市川総合病院産婦人科准教授
2東京歯科大学市川総合病院産婦人科
3東京歯科大学市川総合病院産婦人科教授
キーワード:
脂質異常症
,
動脈硬化性疾患
,
閉経
,
子宮内膜症
,
血管運動神経症状(VMS)
Keyword:
脂質異常症
,
動脈硬化性疾患
,
閉経
,
子宮内膜症
,
血管運動神経症状(VMS)
pp.15-19
発行日 2021年12月1日
Published Date 2021/12/1
DOI https://doi.org/10.34449/J0015.28.04_0015-0019
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脂質異常症の管理や動脈硬化性疾患リスクを考えるうえで,性差は最も重要な要素である。女性は閉経に伴うエストロゲンレベルの低下により,脂質プロファイルが急激に変化し,動脈硬化性疾患のリスクが急増する。それに加え,妊娠高血圧症候群(HDP)や妊娠糖尿病(GDM)だけでなく,子宮内膜症や更年期の血管運動神経症状(VMS)といった女性特有の疾患および病態と,脂質異常症や心血管疾患リスクとの関連が近年続けて報告されている。本稿では女性における脂質異常症の疫学に加え,心血管疾患リスク因子について,最近のトピックスを交え概説する。「KEY WORDS」脂質異常症,動脈硬化性疾患,閉経,子宮内膜症,血管運動神経症状(VMS)
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