特集 漢方医学の妙諦を探る
漢方医学が得意とする婦人科症状:その発症メカニズムと治療効果 (4)めまい
呉 明美
1
1福井大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科
キーワード:
めまい
,
水滞
,
利水剤
,
五苓散
,
苓桂朮甘湯
,
血の道症
,
加味逍遙散
Keyword:
めまい
,
水滞
,
利水剤
,
五苓散
,
苓桂朮甘湯
,
血の道症
,
加味逍遙散
pp.61-65
発行日 2019年12月1日
Published Date 2019/12/1
DOI https://doi.org/10.34449/J0015.26.04_0061-0065
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めまいにはさまざまな症状があるが,西洋医学ではめまいに対する薬剤は限られている。一方で,漢方医学はその証に応じてさまざまな漢方方剤を選択することができる。漢方医学的な診察が困難な場合でも,詳細な問診とめまいの特徴により,ある程度は漢方方剤を絞り込むことができる。水滞によるめまいには五苓散(ゴレイサン),苓桂朮甘湯(リョウケイジュツカントウ),半夏白朮天麻湯(ハンゲビャクジュツテンマトウ),真武湯(シンブトウ)などの利水剤,血の道症に関連するめまいには,血を補うもの(補血)や瘀血を除くもの(駆瘀血)がよく使われる。また近年,新しいめまいの診断基準が作成されたが,漢方薬が有効であった症例を紹介する。「KEY WORDS」めまい,水滞,利水剤,五苓散,苓桂朮甘湯,血の道症,加味逍遙散
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