発行日 2023年4月10日
Published Date 2023/4/10
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.40.01_0053-0057
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多彩なゲノム異常を有するびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL:diffuse large B-cell lymphoma)は、悪性リンパ腫の約45%を占め、日本では患者数が年々増加している。R-CHOP療法の普及により6割程度で治癒が得られるが、その一方で30~50%とされる再発例やR-CHOP療法難治例などの再発・難治性(R/R:relapsed-refractory)DLBCLは予後不良であり、治療戦略上の大きな課題となっている。これに対して近年ではR/R DLBCLに対する細胞療法を含む新規治療薬が次々と臨床応用され、さらに新たな作用機序をもつ薬剤の開発も活発に行われている。今回はR/R DLBCL治療の現状に焦点をあて、課題や今後の治療法開発の潮流も含め、埼玉医科大学国際医療センター造血器腫瘍科の塚崎邦弘教授にご解説いただいた。
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