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増刊号 血液形態アトラス
Ⅰ部 造血器悪性腫瘍
5章 成熟B細胞腫瘍
1 びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)
Diffuse large B-cell lymphoma(DLBCL)
常名 政弘
1
1東京大学医学部附属病院検査部
pp.964-967
発行日 2015年9月15日
Published Date 2015/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543206176
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びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(diffuse large B-cell lymphoma:DLBCL)は,大型のBリンパ球がびまん性増殖を示すリンパ腫である.わが国ではリンパ腫の30%超を占め,最も頻度の高い病型である.やや男性に多く,60歳代に多い.濾胞性リンパ腫などの低悪性度リンパ腫から,高悪性度転化(high grade transformation)として発症することもある1〜3).
アグレッシブリンパ腫に分類され,進行は速い.節性の場合は局所のリンパ節腫大であることが多いが,節外性の場合は発生部位により様々な症状を呈する.Burkittリンパ腫との鑑別が困難な場合がある.病期分類(Ann Arbor分類)に基づき,治療方針が決定される.初回治療としては,R-CHOP療法(±放射線療法)が一般的である.
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