座談会
10年後の治療展望 ~腫瘍内科、血液内科、自己免疫疾患、循環器内科、神経内科領域~
中原 仁
1
,
室 圭
2
,
前田 嘉信
3
,
川畑 仁人
4
,
坂田 泰史
5
1慶應義塾大学医学部神経内科 教授
2愛知県がんセンター薬物療法部部長/副院長
3岡山大学大学院医歯薬学総合研究科血液・腫瘍・呼吸器内科学 教授
4聖マリアンナ医科大学リウマチ・膠原病・アレルギー内科 主任教授
5大阪大学大学院医学系研究科循環器内科学教授
pp.11-17
発行日 2023年4月10日
Published Date 2023/4/10
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.40.01_0011-0017
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21世紀の医療における10年は、技術面においては飛躍的な進歩を可能にする時間単位になっています。複数の領域で分子標的薬が普及し、AI(人工知能)やゲノム医療、さらにIoT(Internet of Things)やIoH(Internet of Human)が臨床応用されるなど、研究や治療へのアプローチ手法自体も10年前とは大きく変化しました。一方で、治療戦略においては個別化医療へのニーズが高まり、同時に厳しい経済状況や世界的な感染症拡大に伴う医療への危機感、さらに少子高齢社会の進行が、個人や社会における治療の目的や意義にも変化を及ぼしています。これからの10年は、医療においてさらに大きな変革の10年となることが予想されます。そこで今回は、新たに「Pharma Medica」の編集委員にご就任いただいた先生方にお集まりいただき、それぞれがご専門とされる腫瘍内科、血液内科、自己免疫疾患、循環器内科、神経内科の各領域について、10年後の治療展望やそこへ至るまでの課題について、ご意見を伺いました。
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