特集 過活動膀胱に注目!
Ⅲ 過活動膀胱の類型別診療 ②男性患者
亀井 潤
1
1自治医科大学泌尿器科学部門 講師
キーワード:
過活動膀胱
,
前立腺肥大症
,
male LUTS
,
薬物治療
Keyword:
過活動膀胱
,
前立腺肥大症
,
male LUTS
,
薬物治療
pp.55-58
発行日 2019年6月20日
Published Date 2019/6/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.37.06_0055-0058
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2003年のわが国の疫学調査では,40歳以上の男性の14%に過活動膀胱(overactive bladder:OAB)症状が認められ,その有症状率は加齢とともに上昇することが示された1)。男性におけるOABは前立腺肥大症(benign prostatic hyperplasia:BPH)に伴う下部尿路症状(lower urinary tract symptoms:LUTS)の1症状と捉えられており,女性におけるOABとは病態や治療方針が異なると考えられている。そのため,『過活動膀胱診療ガイドライン[第2版]』でもBPHを合併する男性の治療を区別しており2),『男性下部尿路症状・前立腺肥大症診療ガイドライン』では,男性のLUTSに特化した診療アルゴリズムを提示している3)。本稿では,これらのガイドラインをもとに,男性OABの病態,治療法について解説する。「KEY WORDS」過活動膀胱,前立腺肥大症,male LUTS,薬物治療
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