特集 臓器別に斬る小児の感染症 最適な抗菌薬の選択と期間とは?
Ⅰ 総論
感染症の臓器別診断2:感染症診断の原則と臓器別の症状を聴取していくシステムレビュー
宮入 烈
1
1浜松医科大学小児科学講座
キーワード:
問診
,
身体所見
,
リスクファクター
,
感染巣
Keyword:
問診
,
身体所見
,
リスクファクター
,
感染巣
pp.9-14
発行日 2024年10月20日
Published Date 2024/10/20
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001266
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サマリー
小児感染症の多くは,問診と身体所見をもって診断する軽症疾患である.しかしながら,一定の割合で重篤な合併症や疾患が潜んでいるため,これらを効率よく除外することが小児科感染症診療に求められる.具体的には,①疾患に特異的な問診と身体所見によって臨床診断をつけること,②感染巣が明らかな場合でも合併症を除外すること,③感染巣が不明な場合のアプローチを知ること,が求められる.経験のある小児科医は日常診療で無意識に行っているプロセスであるが,本稿では初学者が意識すべき病歴や所見のポイントについて概説する.
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