特集 PMS・PMDDのすべて
III.薬物療法
12.PMS・PMDDに対するSSRI―精神科診療におけるピットフォール―
山田 和男
1
1東北医科薬科大学若林病院精神科・漢方外来
キーワード:
月経前症候群(PMS)
,
月経前不快気分障害(PMDD)
,
選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)
Keyword:
月経前症候群(PMS)
,
月経前不快気分障害(PMDD)
,
選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)
pp.927-931
発行日 2024年8月1日
Published Date 2024/8/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000815
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
要旨
PMS・PMDD(特にPMDD)に対して選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)を用いて治療を行うことは,有用性のエビデンス,費用対効果,安全性などの面で好ましい.治療ガイドラインもまた,PMDDに対するSSRIの使用を推奨している.しかし,特に精神科医は間欠療法の施行に慣れていないこと,精神疾患の月経前の悪化をPMS・PMDDと誤診し得ること,副作用として賦活症候群が起こり得ることなどは,SSRIによる治療におけるピットフォールとなり得る.
Copyright © 2024, SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.