特集 がんに強くなる! 素朴な疑問から最新のエビデンスまでドクター勝俣ががん外来診療まるっと答えます
3章 がんの診断・治療
3 がん薬物療法に関する最新情報を教えてください
松原 淳一
1
,
武藤 学
1
1京都大学医学部附属病院腫瘍内科
pp.105-112
発行日 2026年3月25日
Published Date 2026/3/25
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000001732
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疑問に答えます!
1 抗がん薬として用いられる分子標的治療薬のなかでも,免疫チェックポイント阻害薬(ICI)や抗体薬物複合体(ADC)に関連する新薬開発が,最近特に注目を集めている.
2 がん種とは無関係に,バイオマーカーを調べてがんの分子生物学的特徴に合った分子標的治療薬の適応を判断する治療戦略がすでに保険診療として臨床現場に導入されている.
3 わが国におけるがん遺伝子パネル検査によるプロファイル検査は,「標準治療開始後の適切なタイミングで主治医が医学的根拠に基づいてオーダー可能」となっている.
4 がん遺伝子パネル検査結果に基づく推奨治療へのアクセスは治験や先進医療などの臨床試験が基本となるが,治療につながる割合は10﹪以下である.がん細胞の分子生物学的特徴に合った分子標的治療薬に,保険適用外であってもアクセス可能な新たな制度作りが早急に必要と考えられる.

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