特集 今おさえておきたい呼吸器診療
おさえておきたい呼吸管理とケア 在宅酸素療法の適応と注意点
茂木 孝
1
1呼吸ケアクリニック東京
キーワード:
患者教育
,
機器と資材用品
,
呼吸困難
,
酸素
,
肺高血圧症
,
酸素欠乏
,
Evidence-Based Medicine
,
診療ガイドライン
,
肺疾患-間質性
,
在宅酸素療法
,
保険適用範囲
,
肺疾患-慢性閉塞性
,
酸素飽和度
,
動脈血酸素分圧
Keyword:
Hypoxia
,
Equipment and Supplies
,
Lung Diseases, Interstitial
,
Practice Guidelines as Topic
,
Hypertension, Pulmonary
,
Patient Education as Topic
,
Oxygen
,
Oxygen Saturation
,
Dyspnea
,
Evidence-Based Medicine
,
Insurance Coverage
,
Pulmonary Disease, Chronic Obstructive
pp.1457-1461
発行日 2022年11月1日
Published Date 2022/11/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2023029169
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
<Headline>1 慢性呼吸器疾患に伴う低酸素血症の原因は原疾患により異なるが,現行の在宅酸素療法(HOT)適用基準は慢性閉塞性肺疾患(COPD)をもとに考えられているため,一部の患者には実情に合わなくなっている.2 HOTの「保険適用基準」と実際の医学的判断に基づく「患者適応」には乖離が生じている.適用の厳守だけで本当に患者の利益となるかどうかはさらに検討すべきである.3 患者はHOTにより息切れの改善を期待しているが,必ずしも酸素吸入だけでは改善しないため,十分な説明と呼吸法や運動療法など包括的アプローチによる指導が必要である.
Copyright© 2022 SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.