海外文献の紹介
ASDやADHDを有する人の死亡率は,一般人口より有意に高い
榊原 洋一
1
1お茶の水女子大学名誉教授
pp.899-899
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.34433/ch.0000000693
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ADHDあるいはASDを有する人は,合併症としてうつや不安障害が多く,またADHDでは不注意のために事故が多く,生命予後に影響することは以前からよく知られている。本稿では紹介しなかったが,最近スウェーデンのカロリンスカ大学での研究で,ADHDの診断で3か月以内に薬物療法をはじめた子どもは,2年間の調査期間で,薬物療法を開始しなかった子どもより全死亡率のリスクが21%低いことが報告された(https://jamanetwork.com/journals/jama/article-abstract/2816084)。
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