特集 今おさえておきたい呼吸器診療
おさえておきたい呼吸器疾患の診断・治療 COVID-19流行下のCOPD診断
山口 泰弘
1
1自治医科大学附属さいたま医療センター 呼吸器内科
キーワード:
心不全
,
スパイロメトリー
,
感染予防管理
,
肺疾患-慢性閉塞性
,
疾病の流行
,
喘息-慢性閉塞性肺疾患オーバーラップ症候群
,
COVID-19
,
診断の見逃し
Keyword:
Spirometry
,
Infection Control
,
Missed Diagnosis
,
Heart Failure
,
Asthma-Chronic Obstructive Pulmonary Disease Overlap Syndrome
,
COVID-19
,
Pulmonary Disease, Chronic Obstructive
,
Epidemics
pp.1411-1414
発行日 2022年11月1日
Published Date 2022/11/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2023029160
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<Headline>1 慢性閉塞性肺疾患(COPD)は喫煙などにより気流閉塞をきたした肺疾患であり,罹患率の高い疾患であるが,多くの症例が未診断,未治療で経過している.2 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行の影響を受けてスパイロメトリーの実施件数が減少し,年齢と喫煙歴,呼吸器症状,他疾患の鑑別を経て気管支拡張薬±吸入ステロイドによる診断的治療を開始する手順が提示されている.本手順にて,より多くのCOPDが診断・治療されることが期待される.3 慢性心不全や,肺線維症などの他の肺疾患に合併するCOPDについても,気管支拡張薬±吸入ステロイドによる診断的治療とその効果判定により,適切に治療することが大切である.
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