特集 心血管病の治療薬･予防薬の進歩:最新薬物治療のエッセンス
注目薬の使いかた ARB･ネプリライシン阻害薬(ARNI)による慢性心不全治療
中川 仁
1
1奈良県立医科大学 循環器内科
キーワード：
Enalapril
,
一回拍出量
,
心筋梗塞
,
心不全
,
Ramipril
,
治療成績
,
Valsartan
,
心不全-拡張期
,
Sacubitril Valsartan Sodium Hydrate
Keyword:
Enalapril
,
Valsartan
,
Stroke Volume
,
Treatment Outcome
,
Ramipril
,
Myocardial Infarction
,
Heart Failure
,
Heart Failure, Diastolic
,
Sacubitril And Valsartan Sodium Hydrate Drug Combination
pp.1303-1308
発行日 2022年10月1日
Published Date 2022/10/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2023002389
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<Headline>1 ARNIはアンギオテンシンII受容体拮抗薬とネプリライシン阻害薬の化合物で,ナトリウム利尿ペプチドの作用を亢進させる.2 ARNIは左室駆出率の低下した心不全(HFrEF)において,ACE阻害薬よりも心血管死･心不全入院に対して効果があったが,左室駆出率の保たれている心不全(HFpEF)に対する効果は有意でなかった.3 ARNIの投与量については,臨床試験と同等量まで増量することが望ましいが,可能でなければ忍容性のある最大量を投与することがすすめられる.
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