特集 歯周病が及ぼす全身疾患への影響
歯周病の要因および全身疾患との関連 歯周病と周産期合併症
大場 隆
1
1熊本大学 大学院生命科学研究部産科婦人科学講座
キーワード:
歯周疾患
,
早産
,
妊娠
,
妊娠合併症
,
妊娠高血圧症候群
,
妊娠糖尿病
Keyword:
Diabetes, Gestational
,
Obstetric Labor, Premature
,
Periodontal Diseases
,
Pregnancy
,
Pregnancy Complications
,
Hypertension, Pregnancy-Induced
pp.1191-1194
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2022350916
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<Headline>1 妊婦の歯周病の有病率は妊娠初期で約20%、妊娠中期で約50%と妊娠経過とともに増加する。2 歯周病は早産、低出生体重児出生、妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病といった複数の周産期有害事象と関連している。3 妊娠中に歯科健診を受けることは歯周状態を改善させる効果があるが、歯周病に対する妊娠中の介入が周産期有害事象のリスク低減につながるかどうかは一定の結論が得られておらず、質の高い疫学研究による検証が求められる。
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