特集 明日の診療に役立つ 消化器内視鏡これ1冊
上部消化管 咽喉頭・食道 アカラシアの診断と治療
塩飽 洋生
1
,
岡田 浩樹
,
塩飽 晃生
1福岡大学 医学部消化器外科
キーワード:
胃食道逆流
,
術後合併症
,
食道アカラシア
,
食道鏡法
,
治療成績
,
下部食道括約筋
,
経管腔的内視鏡手術
,
括約筋切開術
,
病態生理
Keyword:
Esophageal Achalasia
,
Esophagoscopy
,
Gastroesophageal Reflux
,
Treatment Outcome
,
Postoperative Complications
,
Sphincterotomy
,
Natural Orifice Endoscopic Surgery
,
Esophageal Sphincter, Lower
pp.83-89
発行日 2022年3月25日
Published Date 2022/3/25
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2022140968
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1.原因が特定できない、つかえ感、嘔吐、胸痛、繰り返す気管支炎や肺炎を有する患者のなかに、アカラシアが隠れていることがある。2.アカラシアの内視鏡診断のコツは、下部食道括約部(LES)と食道体部の所見に分けて観察することである。透明フード(STショートフード)を使用すると、LESの弛緩不全による狭窄をより客観的にとらえることができる。3.POEMは単回の治療で高い治療効果が期待できる内視鏡治療である。POEMにおいて、斜走筋を温存すると、術後の逆流性食道炎の程度を軽減できる。
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