特集 日常診療で遭遇する睡眠-覚醒障害
日常診療で遭遇する睡眠-覚醒障害の診断と治療 睡眠時無呼吸症候群
中山 秀章
1
1東京医科大学 睡眠学講座
キーワード:
危険因子
,
ポリソムノグラフィー
,
睡眠時無呼吸-閉塞性
,
持続気道陽圧
Keyword:
Sleep Apnea, Obstructive
,
Polysomnography
,
Risk Factors
,
Continuous Positive Airway Pressure
pp.1593-1597
発行日 2020年12月1日
Published Date 2020/12/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2021114917
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<Headline>1 わが国でも閉塞性睡眠時無呼吸は多く、肥満の増加と共に増加傾向にある。2 上気道の虚脱は、解剖学的狭小化のほか、呼吸の不安定性、上気道開大筋の反応性、覚醒しやすさが関与している。3 無呼吸や低呼吸は、間欠的低酸素血症、睡眠の分断、高二酸化炭素血症、胸腔内圧の変動を生じ、交感神経の亢進、酸化ストレス、炎症、心筋負荷を介して、心血管疾患や代謝障害をもたらす。4 持続陽圧呼吸(CPAP)療法が治療として最も有効性が高いが、新しい治療法が出現しており、また、病態や症状、所見、効果を踏まえた治療のアプローチが求められている。
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