症例
術前・術後に簡易睡眠検査による評価を行った小児閉塞性睡眠時無呼吸症候群の1例
小穴 愼二
1
,
所 陽香
,
徳永 愛
,
田村 奈津子
,
高科 珠子
,
小澤 綾子
,
瀧沢 裕司
,
田村 喜久子
,
井田 博幸
1国立病院機構西埼玉中央病院 小児科
キーワード:
X線診断
,
咽頭扁桃
,
酸素飽和度測定
,
術後期
,
術前評価
,
アデノイド切除
,
鼻咽頭疾患
,
肥大
,
肥満
,
扁桃摘出術
,
睡眠時無呼吸-閉塞性
,
持続気道陽圧
,
口蓋扁桃肥大
Keyword:
Sleep Apnea, Obstructive
,
Hypertrophy
,
Obesity
,
Nasopharyngeal Diseases
,
Oximetry
,
Adenoidectomy
,
Adenoids
,
Postoperative Period
,
Radiography
,
Tonsillectomy
,
Continuous Positive Airway Pressure
pp.630-635
発行日 2019年4月1日
Published Date 2019/4/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2019218114
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肥満を伴う8歳女児の閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)症例に対して簡易睡眠検査を施行した症例を報告した。入院時、体重43kg(肥満度61%)、身長134cm、心拍数120回/分、呼吸数17回/分、SpO2 91~93%であった。胸部X線検査にて両側下肺野に濃度上昇を認め下気道感染と診断した。入院後すぐに午睡、その直後から吸気性喘鳴・チアノーゼが出現し、SpO2が60%に低下した。マイコプラズマ肺炎に加え、0SASによる呼吸不全が強く疑われ酸素投与など対応した。入院7日後には肺炎は改善するもOSASは改善せず、夜間在宅CPAPを導入した。中程度のOSASと診断し、他院耳鼻咽喉科にてアデノイド・扁桃摘出予定として、手術まで在宅夜間マスクCPAPを継続した。術後CPAPを離脱し、術後9ヵ月後に睡眠検査を行ったところ、すべての指標が著明に改善したが、OSASは完全寛解に至っていないことが示唆された。
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