特集 日常診療で遭遇する睡眠-覚醒障害
総論 睡眠-覚醒障害の臨床 睡眠-覚醒障害の疾病分類とその変遷 ICD-11での位置づけ
本多 真
1
1東京都医学総合研究所 睡眠プロジェクト
キーワード:
睡眠-覚醒障害
,
ICD分類
Keyword:
Sleep Wake Disorders
,
International Classification of Diseases
pp.1548-1552
発行日 2020年12月1日
Published Date 2020/12/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2021114909
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<Headline>1 現行の睡眠障害の国際的な診断分類には、プライマリケア医も用い汎用性が重視されるICD-10(世界保健機関作成)、精神医療従事者を対象とするDSM-5(米国精神医学会作成)、睡眠医療従事者を対象とし、正確な診断を重視するICSD-3(米国睡眠医学会作成)がある。2 睡眠障害はほとんどが原因不明であり、現象的・臨床的に診断分類が行われる。ICSD-3でも主観的評価とPSG等の客観的評価の組合せが診断基準となっている。3 ICD-10における睡眠障害の診断分類には構造的欠陥があり、同一疾患を器質性の有無で神経疾患と精神疾患に分類する形であったが、約30年ぶりに改訂されるICD-11では睡眠-覚醒障害が独立した章となり、ICSD-3と対応した使いやすい診断分類となる。
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