総説
重症低血糖の病態と新規治療 点鼻グルカゴンを中心に
松久 宗英
1
,
瀧 健太郎
,
吉川 愛季
,
長井 友紀子
1徳島大学先端酵素学研究所 糖尿病臨床・研究開発センター
キーワード:
Glucagon
,
筋肉内注射
,
低血糖症
,
鼻腔内投与
Keyword:
Hypoglycemia
,
Injections, Intramuscular
,
Glucagon
,
Administration, Intranasal
pp.1249-1254
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2020380043
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
重症低血糖発作時の救急処置を目的として、これまで医療機関外で救急時に使用が可能であった筋注グルカゴン(IMG)に加え、投与操作が簡便な点鼻グルカゴン(NG)が開発された。新規のグルカゴン製剤として開発されたNGは、携帯に適したコンパクトな点鼻容器に、1回分のグルカゴン3mgを含有する粉末が充填された使い切り製剤で、室温保存が可能である。重症低血糖の病態やリスクをまとめ、IMGおよびNGの特徴、ならびにNGの臨床試験成績を示した。
Copyright© 2020 SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.