特集 小児神経検査マニュアル
各検査の目的と方法 髄液検査
福與 なおみ
1
1東北医科薬科大学 医学部小児科
キーワード:
自己抗体
,
Lactic Acid
,
髄液
,
Pyruvic Acid
,
ミトコンドリア病
,
Aquaporin 4
,
Myelin-Oligodendrocyte Glycoprotein
,
急性脳症
,
髄液検査
,
有機酸代謝異常-先天性
Keyword:
Lactic Acid
,
Cerebrospinal Fluid
,
Pyruvic Acid
,
Autoantibodies
,
Myelin-Oligodendrocyte Glycoprotein
,
Mitochondrial Diseases
,
Aquaporin 4
pp.701-708
発行日 2022年6月1日
Published Date 2022/6/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2022184584
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▼高乳酸血症を認めなくても、ミトコンドリア病や有機酸代謝異常症を疑う場合は髄液中の乳酸、ピルビン酸値を測定する。▼髄液糖/血糖値比が重要なので、髄液採取時に血糖値も測定する。▼急性脳症の予後判定の指標として、髄液バイオマーカーが着目されている。▼抗MOG抗体と抗AQP4抗体は、治療前の血清抗体価が髄液抗体価より感度が高い。▼不随意運動、知的障害、MRI大脳白質異常がある場合は、原疾患の鑑別目的に髄液中神経伝達物質の測定を考慮する。
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