特集 小児神経検査マニュアル
各検査の目的と方法 表面筋電図検査/針筋電図検査
石山 昭彦
1
1東京都立神経病院 神経小児科
キーワード:
運動ニューロン
,
活動電位
,
筋電図
,
不随意運動
Keyword:
Action Potentials
,
Electromyography
,
Motor Neurons
pp.665-670
発行日 2022年6月1日
Published Date 2022/6/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2022184578
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▼表面筋電図は対象筋の平均的な運動単位の活動を皮膚表面から記録し、おもに不随意運動の補助診断として行われる。判読には群化放電のパターンを、持続時間、反復性、律動性、主動筋と拮抗筋の同期性、相反性をもとに行う。▼針筋電図は針電極を用いて筋細胞膜に生じる局所的な筋電位の電位変化を記録するもので、おもに神経原性、筋原性の鑑別のために行われる。▼針筋電図の評価では、安静時と収縮時の活動で評価を行うが、小児の場合は鎮静も考慮し、何を評価したいのか目的を明確にしたうえで検査を行い、過剰な侵襲は避けるように配慮する。▼針筋電図検査の収縮時の代替手段として、表面筋電図を応用した記録法も有用である。
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