症例報告
吸入ステロイド薬の中止により改善したびまん性汎細気管支炎の症例
寺尾 彩子
1
,
勝沼 俊雄
,
藤多 慧
,
相良 長俊
,
赤司 賢一
1東京慈恵会医科大学附属第三病院 小児科
キーワード:
Steroids
,
喘息
,
Clarithromycin
,
吸入投与
,
寒冷凝集反応
,
胸部CT
,
びまん性汎細気管支炎
Keyword:
Asthma
,
Steroids
,
Clarithromycin
,
Administration, Inhalation
,
Diffuse Panbronchiolitis
pp.387-390
発行日 2022年3月1日
Published Date 2022/3/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2022100735
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びまん性汎細気管支炎(diffuse panbronchiolitis:DBP)は小児ではまれな慢性気道炎症疾患である。今回、難治性気管支喘息と診断されていたが、吸入ステロイド薬(inhaled corticosteroid:ICS)の中止により根源的な改善を認めたDPBの症例を経験した。DPBの正しい診断とICSの早期中止は、DPBの予後の改善につながる可能性がある。なお、個人情報に十分配慮し本症例を報告することを、保護者から文書で同意を得た。
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