症例報告
炊飯添加型サプリメントが奏効した発達障害を伴う壊血病児の1例
中野 友理佳
1
,
南川 将吾
,
石田 悠介
,
上村 克徳
,
中岸 保夫
1兵庫県立こども病院 総合診療科
キーワード:
Ascorbic Acid
,
壊血病
,
米
,
精神運動障害
,
知的障害
,
栄養補助食品
,
食行動の偏り
Keyword:
Ascorbic Acid
,
Intellectual Disability
,
Oryza
,
Psychomotor Disorders
,
Dietary Supplements
,
Food Fussiness
,
Scurvy
pp.562-565
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2021162916
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
現代でも発達障害に伴う極度の偏食のために壊血病の発症例は散見されており、そのような症例では内服治療に難渋する場合がある。症例は2歳女児。下肢痛のため当科を受診し関節痛、点状出血、偏食歴から壊血病の診断に至った。発達障害によりビタミン剤内服に難渋したが、炊飯添加型サプリメントを用いることで治療介入に成功した。米飯は偏食のある児でも摂取可能なことが多く、炊飯添加型サプリメントは有効な治療法となる。
Copyright© 2021 SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.