特集 学童期の神経疾患のファーストタッチから専門診療へ
主要疾患に対する専門診療 一般小児科医が知っておきたいこと 脳血管障害
下川 尚子
1
,
井上 浩平
1高邦会高木病院 脳神経外科
キーワード:
鑑別診断
,
脳血管障害
,
脳動静脈奇形
,
もやもや病
Keyword:
Intracranial Arteriovenous Malformations
,
Diagnosis, Differential
,
Moyamoya Disease
,
Cerebrovascular Disorders
pp.95-102
発行日 2021年1月1日
Published Date 2021/1/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2021085356
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●小児に発症する脳血管障害の頻度は成人に比較するとまれであるが、成人と異なり小児脳血管障害の原因は多岐にわたる。●虚血性脳血管障害と出血性脳血管障害の発生頻度はほぼ同程度とされるが、虚血性脳血管障害のなかで最も多いのは、もやもや病でわが国では80%を占める。●また、出血性脳血管障害のなかで最も多いのは、脳動静脈奇形である。●学童期にみられる脳血管障害として、もやもや病と脳動静脈奇形に焦点をあてて病態・症状・治療について解説した。
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