特集 たかが便秘、されど便秘-小児の便秘を科学する
そもそも便秘って何?(総論) 意外に知られていない?メカニズム
中山 佳子
1
1信州大学 医学部小児医学教室
キーワード:
消化管運動
,
消化器系診断
,
直腸疾患
,
排便
,
反射
,
便秘
,
小腸疾患
,
内臓感覚
,
病態生理
Keyword:
Gastrointestinal Motility
,
Rectal Diseases
,
Reflex
,
Constipation
,
Defecation
,
Diagnostic Techniques, Digestive System
pp.715-719
発行日 2020年6月1日
Published Date 2020/6/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2020265381
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●小児期の便秘(症)は排便を自発的にくり返し我慢することが引き金になる。●トイレットトレーニング期に脳腸相関を介する正常な排便メカニズムが確立する。●乳幼児の便秘症は排便回避が習慣化しやすく早期の診断と治療が望ましい。●慢性機能性便秘症は、大腸通過正常型、大腸通過遅延型、排便障害型の3型に分類される。●小児慢性機能性便秘症では、様々な大腸運動異常が報告されている。●直腸コンプライアンス上昇や骨盤底筋協調運動障害はdefecatory disordersにおけるおもな病態生理と考えられる。
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