特集 知っていますか?小児科領域のスポーツ障害
慢性スポーツ障害 スポーツと血尿・蛋白尿・腎機能異常
張田 豊
1
1東京大学 医学部小児科
キーワード:
ミオグロビン尿症
,
ヘモグロビン尿
,
血尿
,
スポーツ医学
,
タンパク尿
,
腎機能障害
,
慢性腎臓病
,
単腎
,
腎性低尿酸血症
Keyword:
Myoglobinuria
,
Hematuria
,
Hemoglobinuria
,
Proteinuria
,
Solitary Kidney
,
Sports Medicine
,
Renal Insufficiency, Chronic
,
Renal Insufficiency
,
Renal Hypouricemia
pp.199-204
発行日 2020年2月1日
Published Date 2020/2/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2020136305
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●運動に関連した腎臓障害として、外傷性および非外傷性の様々な病態が存在する。●運動後に起こる腎臓の様々な変化の多くは一過性で良性の変化と考えられる。しかしスポーツの性質や強度により、横紋筋融解や腎損傷などの重篤な病態の可能性もあることに注意が必要である。●一般には腎疾患を有する小児や学校検診等で持続的な尿所見異常を呈する小児に対して、一律の運動制限は行われていない。●腎疾患を有する患者では、特に強度の高い運動に関してはリスクを十分に検討し、正しい情報を患者、医療現場、スポーツ現場で共有することが重要である。
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