特集 産科診療の進む道-診療ガイドラインの先にあるもの-
胎児治療の動向と近未来
和田 誠司
1
,
小澤 克典
,
左合 治彦
1国立成育医療研究センター 胎児診療科
キーワード:
気管
,
胸水
,
髄膜脊髄瘤
,
胎児鏡法
,
胎児疾患
,
貧血
,
子宮内輸血
,
診療ガイドライン
,
バルーン閉塞法
,
胎児治療
,
横隔膜ヘルニア-先天性
,
胎児外科
,
尿路閉塞
Keyword:
Blood Transfusion, Intrauterine
,
Fetal Diseases
,
Meningomyelocele
,
Fetoscopy
,
Practice Guidelines as Topic
,
Pleural Effusion
,
Trachea
,
Anemia
,
Balloon Occlusion
,
Hernias, Diaphragmatic, Congenital
,
Fetal Therapies
pp.747-752
発行日 2022年7月1日
Published Date 2022/7/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2022248372
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胎児治療は母体を通して胎児を治療する医療である。双胎間輸血症候群に対する胎児鏡下レーザー手術が広く知られているが、その他の治療法も少しずつ周産期専門施設では行われるようになってきており、胎児輸血、胸腔-羊水腔シャント術はすでに保険収載されている。先天性横隔膜ヘルニアに対する胎児鏡下気管閉塞術は国際臨床試験の結果が公表され、日本においての方針を検討する時期に来ている。臨床研究として実施されている下部尿路閉鎖に対する胎児膀胱鏡、脊髄髄膜瘤胎児手術、先天性大動脈弁狭窄に対する胎児大動脈弁形成術は早期安全性試験として実施されている。
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