発行日 2008年1月1日
Published Date 2008/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008118950
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
45歳女性。患者は持続性の頭痛を主訴に近医を受診、頭部MRIにて下垂体腫瘍を指摘され、精査加療目的で著者らの施設へ入院となった。所見では手指末端部に肥大が認められ、下垂体ホルモン基礎値ではPRLは正常であったものの、GHおよびIGF-Iは異常高値示していた。また、75gブドウ糖負荷試験ではGHの抑制を認めず、TRH負荷試験ではGHの奇異性上昇、PRLの過大反応がみられた。頭部MRIにて尖端巨大症と診断され、下垂体腫瘍摘出術を施行したところ、術後GHは低下したが、IGF-Iは正常化せず、cabergoline(0.25mg)2錠/週の投与を開始した。その結果、IGF-Iは正常化し、残存腫瘍も縮小が得られた。
©Nankodo Co., Ltd., 2008