特集 早産!
子宮頸管無力症の診断
永松 健
1
1東京大学医学部附属病院 女性診療科・産科
キーワード:
バイオマーカー
,
危険因子
,
子宮頸管無力症
,
鑑別診断
,
早産
,
病歴聴取
,
子宮頸管熟化
,
子宮頸管長測定
Keyword:
Cervical Ripening
,
Uterine Cervical Incompetence
,
Diagnosis, Differential
,
Obstetric Labor, Premature
,
Biomarkers
,
Medical History Taking
,
Risk Factors
,
Cervical Length Measurement
pp.11-16
発行日 2020年1月1日
Published Date 2020/1/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2020105740
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子宮頸管無力症は妊婦の自覚症状がないままに子宮頸管の開大が進行する疾患であり、背景原因が特定できない場合も多い。流早産を生じる種々の病態の中でも予知、予測が難しい疾患である。子宮頸管長の測定は頸管無力症を含めて流早産進行を初期段階で検出する方法として広く普及している。頸管縫縮術の適応決定には、子宮内感染に伴う切迫流早産の除外が重要であるが鑑別が困難な場合も多い。子宮頸管無力症の病態機序の解明および特異的バイオマーカーの開発が望まれる。
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