特集 With コロナ感染症診療―After コロナを見据えて
◉With コロナ感染症診療―診療体制・患者動向・治療の実際
①耳鼻咽喉科
河野 正充
1
,
保富 宗城
2
1和歌山県立医科大学医学部 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 講師
2和歌山県立医科大学医学部 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 教授
キーワード:
COVID-19
,
耳鼻咽喉科
,
診療
,
手術
Keyword:
COVID-19
,
耳鼻咽喉科
,
診療
,
手術
pp.74-79
発行日 2021年6月10日
Published Date 2021/6/10
DOI https://doi.org/10.34426/kk.0000000191
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COVID-19の世界的な流行により,医療機関の診療体制は大きく見直されることとなった。耳鼻咽喉科は上気道を主な診療領域としており,新型コロナウイルスへ曝露するリスクが非常に高い診療科の一つである。新型コロナウイルスは鼻咽頭に多く存在し,飛沫感染が主な感染経路であると考えられている。医療スタッフが感染した場合,患者への感染拡大の可能性に加え,濃厚接触者への検査や待機措置など医療体制へ深刻な影響を及ぼす。一方で過度の予防措置は,医療資源の浪費や,診察,検査の制限から,患者の不利益ともなる。我々は限られた医療体制と資源の中で,自身への感染リスクと患者の不利益の両方を最小化する必要がある。
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