エビデンスをおさえる手術部位感染(SSI)対策
■術前・術中・術後SSI 対策の最新トピック❸術野皮膚消毒薬の選択―CHG,ポビドンヨード,オラネキシジン
竹内 優志
1
,
尾原 秀明
2
1慶應義塾大学医学部外科学(一般・消化器)助教
2慶應義塾大学医学部外科学(一般・消化器)准教授
pp.206-210
発行日 2025年7月15日
Published Date 2025/7/15
DOI https://doi.org/10.34426/ict.0000000565
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手術部位感染(surgical site infection:SSI)は,手術に伴う主要な合併症の一つであり,術後の創傷治癒遅延,入院期間の延長,医療費の増加,さらには再手術や死亡率の上昇にまでつながる深刻な医療問題である。SSIの発生を予防するためには,周術期における抗菌薬の適正使用や術中の清潔操作など,多角的な対策が講じられているが,なかでも術前の皮膚消毒は極めて基本的かつ重要な予防手段として位置づけられている。

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