特集 呼吸器領域の抗菌薬の使い方 - 最新エビデンスから導く基本と応用
臨床医の知っておくべき世界の呼吸器感染症とその対策
高崎 仁
1
1国立国際医療研究センター病院 呼吸器内科
キーワード:
コロナウイルス感染症
,
インフルエンザ-ヒト
,
気道感染
,
抗ウイルス剤
,
抗細菌剤
,
多剤併用療法
,
結核-多剤耐性
,
インフルエンザウイルスA型H5N1亜型
,
潜伏期間(病原体)
,
輸入感染症
,
インフルエンザウイルスA型H7N9亜型
,
中東呼吸器症候群コロナウイルス
Keyword:
Communicable Diseases, Imported
,
Antiviral Agents
,
Anti-Bacterial Agents
,
Drug Therapy, Combination
,
Influenza, Human
,
Respiratory Tract Infections
,
Coronavirus Infections
,
Tuberculosis, Multidrug-Resistant
,
Influenza A Virus, H5N1 Subtype
,
Infectious Disease Incubation Period
,
Middle East Respiratory Syndrome Coronavirus
,
Influenza A Virus, H7N9 Subtype
pp.232-236
発行日 2018年9月10日
Published Date 2018/9/10
DOI https://doi.org/10.34426/J03177.2019012936
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海外渡航歴のある患者の感染症診療においては、渡航した国や地域の最新の疫学情報、帰国後日数の確認が極めて重要である。帰国者の診療で注意を要する呼吸器感染症は、鳥インフルエンザA(H7N9)、中東呼吸器症候群(MERS)、多剤耐性結核などである。特にインフルエンザとMERSは、濃厚接触した医療従事者の発病、院内アウトブレイクのリスクが高く、院内感染対策に細心の注意を要する。海外で感染した結核に関しては、多剤耐性結核菌感染の可能性を念頭に入れて診療にあたる必要がある。
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