特集 インフルエンザ診療スキルアップのための最新レビュー
インフルエンザの病態・治療・予防の最新レビュー インフルエンザ脳症
河島 尚志
1
,
森地 振一郎
,
高橋 諒
1東京医科大学病院 小児科学分野
キーワード:
インフルエンザ-ヒト
,
てんかん重積状態
,
脳疾患
,
発生率
,
自然免疫
,
遺伝的素因(疾患)
,
高サイトカイン血症
Keyword:
Brain Diseases
,
Influenza, Human
,
Immunity, Innate
,
Status Epilepticus
,
Incidence
,
Genetic Predisposition to Disease
pp.295-301
発行日 2017年12月10日
Published Date 2017/12/10
DOI https://doi.org/10.34426/J03177.2018048698
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インフルエンザ脳症の重症例では高サイトカイン血症が病態の中心となっている。しかし、高サイトカインを伴わない予後不良な経過をとるけいれん重責型や、予後良好な脳梁膨大部病変を伴う良性軽症脳症などのタイプも多いことが知られてきている。インフルエンザ脳症の発症にウイルス側や遺伝的な要因だけでなく、自然免疫系の関与や代謝系が関与している症例もみつかってきている。治療はステロイドパルス療法の抗サイトカイン療法だけでなく、新規治療が一定の成果をあげている。
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