特集 インフルエンザ診療スキルアップのための最新レビュー
インフルエンザワクチンの最新レビュー インフルエンザワクチン効果に対する最新知見 臨床医が持つべき正しい認識
菅谷 憲夫
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1神奈川県警友会けいゆう病院 小児科・感染制御
キーワード:
インフルエンザ-ヒト
,
インフルエンザワクチン
,
入院
,
予防接種
,
アウトカム評価(保健医療)
Keyword:
Hospitalization
,
Influenza, Human
,
Influenza Vaccines
,
Vaccination
,
Outcome Assessment, Health Care
pp.302-308
発行日 2017年12月10日
Published Date 2017/12/10
DOI https://doi.org/10.34426/J03177.2018048699
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インフルエンザワクチン効果判定法、Test-negative Case-control Designについて解説した。日常診療で実施しているインフルエンザ迅速診断を用いれば、実地医家が精確にワクチン効果を解析できる。日本のインフルエンザワクチンは、成人、小児ともに、約50%の発病防止効果があり、小児では、高い入院防止効果がある。成人も、ワクチン接種は勧奨されるが、高齢者での発病防止、入院防止効果には十分なデータはない。米国、カナダでは、高齢者用のワクチンとして、抗原量を4倍に増量したHigh-doseワクチンの使用が拡大している。
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