特集 インフルエンザ診療スキルアップのための最新レビュー
抗インフルエンザ薬の最新レビュー 抗インフルエンザ薬の選び方・使い方 耐性動向を踏まえて
渡辺 彰
1
1東北大学加齢医学研究所 抗感染症薬開発寄附研究部門
キーワード:
インフルエンザ-ヒト
,
抗ウイルス剤
,
Oseltamivir
,
ウイルス薬剤耐性
Keyword:
Antiviral Agents
,
Influenza, Human
,
Drug Resistance, Viral
,
Oseltamivir
pp.262-268
発行日 2017年12月10日
Published Date 2017/12/10
DOI https://doi.org/10.34426/J03177.2018048693
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2009年の「新型」インフルエンザでは、我が国が最も効果的な診療を行ったが、その要点は抗インフルエンザ薬の早期投与であった。現在の我が国で使用可能な抗インフルエンザ薬は、いずれもノイラミニダーゼ阻害薬であって種々の剤型・用法・用量があり、服薬コンプライアンスが重要である。作用機序の異なるファビピラビルは、新型インフルエンザの出現時等に国が使用を許可する薬剤である。時に出現するオセルタミビル耐性インフルエンザウイルスは、現状では耐性の程度が低いため、オセルタミビルの臨床使用は可能であるが、耐性の程度が強くなった場合には他剤を投与する。
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