特集 ESBL産生菌の最前線 - 知っておきたい診断・治療のすべて
ESBL産生菌の薬剤感受性検査 早期発見のポイント・治療活用のポイント
石井 良和
1
1東邦大学 医学部微生物・感染症学講座
キーワード:
Beta-Lactamases
,
Cefotaxime
,
大腸菌感染症
,
院内感染
,
微生物薬物感受性試験
,
細菌薬剤耐性
Keyword:
beta-Lactamases
,
Cefotaxime
,
Cross Infection
,
Escherichia coli Infections
,
Microbial Sensitivity Tests
,
Drug Resistance, Bacterial
pp.98-102
発行日 2017年6月10日
Published Date 2017/6/10
DOI https://doi.org/10.34426/J03177.2017253125
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ペニシリン系薬を好適基質とするβラクタマーゼが、セフォタキシムやセフタジジムのようなセファロスポリン系薬に対する分解能力を獲得した酵素を基質特異性拡張型βラクタマーゼ(ESBL)という。ESBL産生菌はセファロスポリン系薬に耐性であるが、βラクタマーゼ阻害剤に感性があり、クラブラン酸の添加で感性化することを利用して検出される。ESBLをコードする遺伝子の多くが伝達性プラスミド上に存在し、他菌種・菌株に伝達する。また、ESBL産生大腸菌の多くがフルオロキノロン系薬に耐性を示すことが知られている。
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