【連載】能登半島の災害から学ぶべきこと(7)
【column 令和6年能登半島地震】一人ひとりに寄り添った在宅支援
山田 博子
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1金沢市立病院 入退院支援室 看護師長
pp.80-81
発行日 2025年11月20日
Published Date 2025/11/20
DOI https://doi.org/10.32181/jna.0000002406
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- 文献概要
金沢市南部に位置する金沢市立病院(以下:当院)は、地震発生の翌日より能登方面から延べ100名を超える患者を受け入れました。慣れない土地での療養を強いられた被災者である患者の退院支援をどのタイミングでどう行えばよいか迷いましたが、「自治体病院として地域住民のために病院機能は停止できない」という強い思いから、退院支援を少しずつ開始しました。しかし、家族等のキーパーソンが避難所や県外に避難しているために直接連絡が取りにくく、意向の確認が難しい状況にありました。また、近隣にある施設や病院も被災者受け入れのためか空床がなく、県外の施設まで1カ所ずつローラー作戦で電話をかけて確認する日々が続きました。被災地から受け入れた患者の退院支援を行ってきた中で、とても心に残ったケースについて紹介します。
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