特集 自信がもてる! 血管へのアプローチ―採血と静脈路確保
(Chapter 02)静脈採血
(Section 03)採血検体の取り扱い 2)要因別にみる検査値への影響・ピットフォール ❺生理的変動
清宮 正徳
1
1国際医療福祉大学 成田保健医療学部 医学検査学科
pp.1419-1423
発行日 2024年12月25日
Published Date 2024/12/25
DOI https://doi.org/10.32118/mt52131419
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✔採血時の体位で検査値が変動する.外来患者が座位で採血した後,入院して静脈路確保時に臥位で採血すると,ヘモグロビンや蛋白など大分子成分の検査値は低下する.
✔採血時間で有意な影響を受ける検査項目がある.血清鉄,銅,亜鉛は午前中に高値に,無機リンは午後では低値と,多くのホルモンに日内変動がある.
✔採血時間や安静の有無など,医師からの採血条件の指示を怠ると誤診につながる.指示通りに実施できなかった場合は,医師に必ず報告する.
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