特集 特殊染色を科学する
2.各論―各種染色の原理・メカニズム 2)メタクロマジー(異調染色性)を科学する
畠 榮
1
,
布引 治
2
,
佐野 太亮
3
1神戸常盤大学 保健科学部 医療検査学科 客員教授
2同 教授
3同 講師
pp.901-906
発行日 2024年9月15日
Published Date 2024/9/15
DOI https://doi.org/10.32118/mt52090901
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メタクロマジーとは,組織などと結合した色素が化学構造の変化を伴わずに,色素本来の色と別の色を呈することである.スルホン酸基やカルボキシル基などを有する酸性粘液多糖類や,リン酸基をもつ核酸にアニリン系塩基性色素がイオン結合し,生ずる化学反応と理解されている.本稿ではメタクロマジー基質に焦点を当て,その原理を解説する.
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