基礎講座
輸血担当技師のためのフローサイトメトリー 後編(造血幹細胞移植関連編)
原口 京子
1
1がん・感染症センター都立駒込病院 輸血・細胞治療科
pp.842-847
発行日 2024年8月15日
Published Date 2024/8/15
DOI https://doi.org/10.32118/mt52080842
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◎造血幹細胞移植,なかでも末梢血幹細胞移植は,グラフト中の幹細胞量を調べるために,CD34陽性細胞数測定が必須である.特に,非血縁者間移植では採取施設と移植施設が異なるため,測定値に施設間差があってはならない.
◎CD34陽性細胞数測定は,測定法による測定間差が大きい一方,末梢血中への幹細胞動員は個体差が大きいことに留意する.
◎市販の測定キットや専用ソフトウェアを使用することで,CD34陽性細胞数測定のガイドライン通りに測定することが可能であるが,測定ごとにゲーティングや値の検証をすることが重要である.
◎標準的な測定技術の維持には,定期的な外部精度評価(EQA)やセミナーへの参加が求められる.
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