特集 変革期を迎えた 透析栄養管理の最新情報
[Column]妊娠期透析患者(CKD患者)における栄養管理
矢澤 和恵
1
,
佐藤 真理子
2
,
足立 亜由美
3
,
横田 稚子
1
,
小川 智也
2
1埼玉医科大学総合医療センター 栄養部
2埼玉医科大学総合医療センター 腎・高血圧内科・血液浄化センター
3埼玉医科大学総合医療センター 看護部
キーワード:
慢性腎臓病
,
プレコンセプションケア
,
妊娠
Keyword:
慢性腎臓病
,
プレコンセプションケア
,
妊娠
pp.62-65
発行日 2026年7月1日
Published Date 2026/7/1
DOI https://doi.org/10.32118/cn149010062
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はじめに
プレコンセプションケアの概念は,米国疾病管理予防センターが2006年に提唱したことにはじまる.「女性の健康と妊娠転帰に対する医学的・行動的・社会的リスクを,予防と管理を通じて特定・修正することを目的とした一連の介入」と定義し,妊娠前の生殖年齢にある女性の健康を促進し,それによって妊娠関連の予後を改善することを目的としている1).世界保健機関(WHO)も2012年にプレコンセプションケアを推奨している.妊娠前の女性およびカップルに医学的・行動学的・社会的な保健介入を行うことにより,対象者の健康状態を改善し,母子健康に影響しうる行動やその個人および環境要因を減らし,短期的・長期的な母子の健康を改善することとしている2).
日本では令和3年(2021年)2月9日に閣議決定された「成育医療等基本方針」において,男女を問わず,相談支援や健診等を通じ,将来の妊娠のための健康管理に関する情報提供を推進するなど,プレコンセプションケアに関する体制整備を図ると記載されている.プレコンセプションケアの定義として,「妊娠前から妊娠・出産・育児に関する知識を身に付け,健康的な生活習慣を心がけるとともに,自分自身の健康状態を知り,必要に応じて専門家に相談しながら計画的に妊娠・出産に臨むこと」とされている3).

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