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連載 医療にいかす行動経済学・Vol.25
日本における幸福/ウェルビーイングの現状と要因について
-――医療行動経済学への示唆
Current status and determinants of subjective well-being in Japan:implications for medical behavioral economics
石川 善樹
1
Yoshiki ISHIKAWA
1
1公益財団法人Well-being for Planet Earth
キーワード:
幸福/ウェルビーイング
,
World Happiness Report
,
主観的ウェルビーイングの6大要因
,
ナッジforウェルビーイング
Keyword:
幸福/ウェルビーイング
,
World Happiness Report
,
主観的ウェルビーイングの6大要因
,
ナッジforウェルビーイング
pp.1108-1114
発行日 2026年9月19日
Published Date 2026/9/19
DOI https://doi.org/10.32118/ayu298121108
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SUMMARY
本稿では,日本の幸福/ウェルビーイングの現状と要因を概観し,医療行動経済学への示唆を示した.国連が毎年公表しているWorld Happiness Reportをみると,日本は健康寿命が世界トップクラスである一方,現在・将来のウェルビーイングの国際順位は低下傾向にある.ウェルビーイングの変動を説明する世界共通要因(6大要因)として,人生の自由度(自己決定),社会的な支え,一人あたりGDP,寛容さ,腐敗の少なさ,健康寿命があげられている.この知見に基づき,ウェルビーイング学会が2006~2025年のG7諸国におけるウェルビーイングの推移を線形パネル回帰で分析した結果,経済的豊かさとウェルビーイングの相関は弱く,変動を強く説明したのは「人生の自由度(選択と自己決定)」であった.これを医療行動経済学の観点にあてはめると,患者自身のウェルビーイングな目標へ向けて新たな選択肢を差し出す「ナッジforウェルビーイング」という考え方が,低迷する日本のウェルビーイング改善に有効と考えられる.

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