連載 COVID-19診療の最前線から――現場の医師による報告・Vol.6
新型コロナウイルス検査の性能と利用法
宮地 勇人
1
Hayato MIYACHI
1
1東海大学医学部基盤診療学系臨床検査学
pp.179-183
発行日 2022年1月8日
Published Date 2022/1/8
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28002179
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POINT
⃝ウイルス病原体の検査方法には,PCR等の核酸増幅法,迅断診断キットや自動免疫測定装置による抗原の検出(定性,定量)があり,診断感度は検査方法,検体種と検査時期によって異なる.
⃝診断感度を高めるには,分析感度(検出限界)のよい検査法を選択したうえで,偽陰性結果のリスク要因を回避するとともに,必要に応じて2日以内の再検査を考慮する.
⃝ウイルス抗体検査の診断感度・特異度は,使用している抗原の性状,測定方法,臨床経過で異なるため,結果の解釈は臨床所見を踏まえて行う.
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