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新型コロナウイルス遺伝子検査
青木 弘太郎
1
1東邦大学医学部微生物・感染症学講座
pp.1282-1285
発行日 2020年12月1日
Published Date 2020/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543208196
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はじめに
新型コロナウイルス(severe acute respiratory syndrome coronavirus 2:SARS-CoV-2)感染症(coronavirus disease 2019:COVID-19)の診断は,流行当初からPCR(polymerase chain reaction)検査〔本稿では,LAMP(loop-mediated isothermal amplification)法を含む核酸増幅法による検査を指すこととする〕により行われてきた.
原稿執筆時点(2020年9月)で,COVID-19診断あるいはまん延防止目的のPCR検査は行政検査として,地方衛生研究所だけでなく各医療機関あるいは民間の衛生検査所へ委託する形で公費により行われている.しかしながら,各機関の判断でさまざまな検査系が採用されており,検査の精度が保証されていない現実がある.本稿では,SARS-CoV-2 PCR検査の概要と精度管理の現状について概説する.
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