Japanese
English
TOPICS アレルギー学
脳内報酬系の活性化はアレルギーを緩和する
Activation of reward system ameliorates allergic reaction.
中尾 篤人
1
Atsuhito NAKAO
1
1山梨大学医学部免疫学講座
pp.1123-1124
発行日 2021年6月26日
Published Date 2021/6/26
DOI https://doi.org/10.32118/ayu277131123
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花粉症や気管支喘息,アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患の臨床試験では,患者の前向きな感情が薬効と無関係に治療効果を高める “プラセボ効果” が強くでて,薬効評価が困難となることが多い.たとえばアレルギー性鼻炎におけるフルニソリド(副腎皮質ホルモン)の臨床試験ではフルニソリド群で69%の患者で症状の改善が認められたが,プラセボ群でも39%もの患者が症状の改善を報告している1).よってポジティブな情動はアレルギー疾患によい影響を与える可能性がある.しかしながらそのような検討はほとんどなされてなかった.
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