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第1土曜特集 二次性心筋症──Present and Future
その他の心筋症
小児二次性心筋症
Secondary cardiomyopathies in children
小垣 滋豊
1
Shigetoyo KOGAKI
1
1大阪急性期・総合医療センター小児科・新生児科
キーワード:
小児
,
先天異常症候群
,
代謝異常症
,
栄養障害
,
先天性心疾患
Keyword:
小児
,
先天異常症候群
,
代謝異常症
,
栄養障害
,
先天性心疾患
pp.428-435
発行日 2021年5月1日
Published Date 2021/5/1
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27705428
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小児の二次性心筋症の原因は,症候性(先天異常症候群),代謝異常,炎症性疾患,ミトコンドリア病,神経筋疾患など非常に幅広く多岐にわたり,またその形態的表現型も肥大型心筋症(HCM),拡張型心筋症(DCM),拘束型心筋症,左室心筋緻密化障害ならびにその混合型など同一原因であっても異なる表現型を呈することがある.発症時期は,胎児期にはじまり新生児期~学童期のいずれの年齢でもみられ,致死的で治療法がなく生命予後の悪いものから,診断がつけば治療可能なものまで多彩である.疾患特異的治療が存在する二次性心筋症は見逃してはならない.小児の二次性心筋症として重要なミトコンドリア病(本特集・武田の稿参照),筋ジストロフィー(木村らの稿参照),またダノン病(尾上の稿参照)やがん治療関連心筋障害(辻永らの稿参照)については本特集の各稿に細述されている.本稿では,その他の小児二次性心筋症の原因を俯瞰し,重要な疾患について概略とポイントを述べ,小児の心筋症に遭遇した際の鑑別診断の糸口となるようにした.
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