特集 今日から役立つ 形態学的検査,がんゲノム検査の検体取り扱い
(2章)細胞診(塗抹・固定) LBC
河原 明彦
1
1久留米大学病院 病理診断科・病理部
キーワード:
固定剤
,
組織細胞学的標本技術
,
塗抹標本
Keyword:
Histocytological Preparation Techniques
,
Fixatives
pp.1511-1516
発行日 2022年12月25日
Published Date 2022/12/25
DOI https://doi.org/10.32118/J01436.2023122105
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
<point>◆LBCは採取した細胞を固定してからスライドガラスに塗抹する細胞診処理法であり,標本作製の標準化,検体不適正率の減少や補助検査による診断精度の向上が期待できる技術である.◆LBCの標本作製法には,大別して自然沈降法とフィルター転写法の2つがある.◆LBCの保存液/固定液はおもに婦人科検体用と非婦人科検体用が準備されており,それぞれのLBC保存液/固定液の組成と成分は異なっている.◆検体の余分な血液成分を除去することにより,限局した範囲内に薄く塗抹された標本が実現する.
Copyright© 2022 Ishiyaku Pub,Inc. All rights reserved.