基礎講座
尿細胞診のLBC法 The Paris System報告様式に準じた細胞判定
小山 芳徳
1
1鉄蕉会亀田総合病院 臨床検査部
キーワード:
移行上皮癌
,
検尿
,
泌尿器腫瘍
,
組織細胞学的標本技術
,
腫瘍悪性度
,
塗抹標本
Keyword:
Urinalysis
,
Histocytological Preparation Techniques
,
Carcinoma, Transitional Cell
,
Urologic Neoplasms
,
Neoplasm Grading
pp.976-981
発行日 2021年9月15日
Published Date 2021/9/15
DOI https://doi.org/10.32118/J01436.2021311720
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液状化細胞診(liquid based cytology;LBC法)の利点としては、集細胞効率が良く、多くの細胞をスライドガラス上に塗抹できること、加えて複数枚の標本作製が可能であり、尿細胞診における診断精度向上が期待される標本作製法であることがあげられる。近年、泌尿器科領域での細胞診報告様式においても、LBCを利用した標本作製法が推奨されている。本稿では、国際細胞学会・米国細胞病理学会の支持を受け、統一した尿細胞診の報告様式として2016年に公開されたThe Paris System(TPS)に基づき、LBC法で作製した標本での細胞像を提示し解説する。
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